『ジャングルポケット』の斉藤慎二被告(42)が昨年10月に、不同意性交と不同意わいせつ容疑で書類送検されてから5ヶ月経ち、26日に2つの罪で在宅起訴された裏側を『NEWSポストセブン』(小学館)が報じています。
これまでの報道をまとめると、ジャンポケ斉藤慎二被告は昨年7月末に、フジテレビ系・関西テレビ(カンテレ)の情報バラエティ番組のロケで、インフルエンサー・タレントの20代半ばの女性と初共演し、初対面にも関わらず停車中のロケバス内で2人っきりになったところでキスをしたり、口で性的な行為をさせるなどの性的暴行をした疑いがもたれています。
番組のロケが終了後、女性はさらにショックを受ける出来事があり、その数日後に警視庁新宿警察署に被害を相談しました。
一方の斉藤慎二被告は8月頭に、持病の喘息(ぜんそく)が悪化、肺炎を発症して一時入院し、体調が回復後も芸能活動を休止して9月に全レギュラー番組を降板となり、10月に書類送検されました。
書類送検が報じられた後に、吉本興業は斉藤慎二被告とのマネージメント契約解除を発表し、一度も表舞台に姿を見せることなく現在に至っています。
NEWSポストセブンは斉藤慎二被告の近況を確かめるため、斉藤被告と交流がある中堅芸人に現在の様子を聞いたところ、
「最近は芸人仲間や芸能関係者らに呼ばれ、食事に出ることも増えています。顔こそ疲れが隠せていませんが、食事も取れているのでひとまず安心しています。収入源が無くなってしまったので、現在は芸能とは無関係の仕事をしているようです。真偽はわかりませんが、一部報道で多額の借金があったとも報じられましたし、斉藤にも生活はありますから無職でいるわけにもいかない。表舞台に戻るのが厳しいことは理解しているようでした」
と明かしたそうです。
斉藤慎二被告は周囲に事件の経緯を説明し、起訴されることも覚悟していたといい、
「斉藤は被害を訴える女性側と示談を成立すべく、弁護士を介して交渉を続けていました。しかし、女性側から提示された額が斉藤側の想定した額と離れていて、斉藤も“この金額では示談できない”という考えになったようです。親しい人々から“示談しなければ起訴されてしまう”というような助言もあったようですが、斉藤は法廷で意見を主張したいと考えているようでした」
と、斉藤被告を知る芸能関係者が明かしています。
昨年10月に『SmartFLASH』(光文社)が報じた記事によれば、斉藤慎二被告はその時点で裁判沙汰になることを覚悟していたようで、性犯罪事件に強いと評判の敏腕弁護士をつけ、女性の同意があったとする方向で徹底抗戦の構えを見せていたそうです。
また、この事件の真相を明らかにするため、大きな鍵を握るロケバスに設置されたドライブレコーダーを確認したところ、斉藤被告が女性を抱き寄せてキスする様子や、体をまさぐるシーンなどは確認出来たものの、音声が不明瞭だったといいます。
斉藤慎二被告の妻でタレント・瀬戸サオリさんも書類送検報道後に更新したインスタグラムで、
「相手の方からも行為があり SNSをフォローしたり 連絡先を交換していたことは事実」「ロケバスの中のドライブレコーダー及びカメラの解析を警察の方に求めていました。一方的な行為ではなかったことを伝えている状況でした」
などと綴っていました。
しかし、この投稿が被害女性の怒りを増幅させ、弁護士を通じて出したコメントでは、
「初対面で、早朝のロケバス内での出来事にもかかわらず、斉藤氏の家族から私に『行為があった』と、まるで私に非があるかのような事実と異なるコメントが出された」とし、怒りをあらわにしていました。
そして、女性は警視庁の取り調べに対して「許すことは絶対にできません」などと、強い処罰感情を見せており、そして警視庁は検察に起訴を求める「厳重処分」を付けて書類送検しました。
その後、斉藤慎二被告と女性の間で示談が成立したとの報道はなく、事件から8ヶ月近く経って起訴となり、不同意性交罪の法定刑は「5年以上20年以下の懲役」となっているため、検察は今後の裁判で斉藤被告に対して懲役5年以上を求刑する可能性が高いと見られています。
もしも裁判前後に女性との間で示談が成立し、斉藤慎二被告が反省している姿を見せれば情状酌量で罪が軽くなる可能性はありますが、現状では懲役3年以上の有罪判決が濃厚で、もしそうなれば初犯に関係なく実刑となります。
執行猶予付きの有罪判決だったとしても、性犯罪を起こしたということでイメージは非常に悪く、芸能界復帰はかなり厳しくなり、もし実刑となれば復帰は絶望的な状況となりますが、果たしてどういった結末を迎えるでしょうかね。