韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は2025年10月15日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する山本由伸投手(27)の特集記事を組み、リーグ優勝決定シリーズでの完投勝利を称賛した。
■「山本SSS級投球→米メディア『神級』と称賛」
ドジャースは15日、敵地アメリカンファミリー・フィールドで、ナ・リーグ中地区1位ミルウォーキー・ブリュワーズとリーグ優勝決定シリーズ第2戦を行い、5-1で快勝した。
先発・山本は初回、先頭のジャクソン・チョウリオ外野手(21)にソロ本塁打を許した。初球の155キロストレートをライトスタンドに運ばれ、1点を先制された。
いきなりの失点で、立ち上がりが不安視されるも、2回以降ブリュワーズに得点を許さなかった。打たれたヒットは、3回と4回の2本のみ。1人で9回を投げ切り、111球3安打7奪三振1失点(自責1)の力投でチームを勝利に導いた。
ドジャースは、韓国出身のキム・ヘソン内野手(26)が所属していることもあり、韓国での注目度が高い。複数の韓国メディアが、山本の完投勝利を速報した。
「スポーツ朝鮮」は、「韓国の英雄」リュ・ヒョンジン投手(38)と山本を比較し、「リュ・ヒョンジンより上なのか…山本SSS級投球→米メディア『神級』と称賛!」などのタイトルで記事を展開した。
タイトル中にあるリュは元大リーガーで、現在は韓国プロ野球リーグ(KBO)のハンファ・イーグルスでプレーしている韓国の英雄だ。
「敵将さえも感嘆した歴代級の投球」
かつてドジャースとトロント・ブルージェイズでプレーした経験を持ち、大リーグ通算78勝をマークした左腕。ドジャース時代の13年には、リーグ優勝決定シリーズで先発を経験し、7回3安打無失点の好投で、韓国出身大リーガー初のポストシーズン勝利投手となった。
「スポーツ朝鮮」によると、リュは大リーグのポストシーズンで7回無失点を2度記録したことがあるという。
記事では「敵将さえも感嘆した歴代級の投球だった。山本由伸が完璧に近い試合運びを披露した。対戦したミルウォーキーのパトリック・マーフィー監督も言葉を失った。第1戦でブレーク・スネルに8回無失点に抑え込まれ、その後、山本にKOパンチを食らった」と解説した。
そして、こう続けた。
「山本は今年のペナントレースで30試合に登板し、173と3分の2イニングを投げた。成績は12勝8敗、防御率2.49。山本は23年オフにドジャースと12年3億2500万ドル(約465億円)の超大型契約を結んだ。その年俸に見合う活躍を見せている」
チームは山本の快投でリーグ優勝決定シリーズ2連勝。17日の第3戦は、本拠地ドジャー・スタジアムで行われ、同シリーズ3連勝に向けタイラー・グラスノー投手(32)が先発のマウンドに上がる。