ボクシングの元WBA、WBC、IBFヘビー級王者のジョージ・フォアマンさんが亡くなったと22日、フォアマンさんの家族がSNSで公表した。76歳だった。
フォアマンさんはアマチュア時代に1968年メキシコ五輪のヘビー級で金メダルを獲得し、翌年にプロデビュー。1973年にWBA、WBC世界ヘビー級統一王者のジョー・フレージャーに挑戦し、2回TKO勝ちで王座を獲得した。1974年に元王者のモハメド・アリに敗れて41戦目で初黒星。当時衰えのみえていたアリの勝利は「キンシャサの奇跡」と呼ばれた。
28歳で一度現役を引退したが、38歳で10年振りに現役復帰。1994年に45歳9カ月でWBA、IBF王者のモーラーに挑戦し、KO勝ち。アリ戦の敗北から20年越しとなる返り咲きを果たした。
この日フォアマンさんのSNSで、家族写真とともに「私たちは傷心しています。深い悲しみとともに、最愛のジョージ・エドワード・フォアマン・シニアが3月21日、愛する人々に囲まれて安らかに旅立たれたことをお知らせいたします。敬虔な伝道師であり、愛情深い父親であり、そして誇り高き祖父、曽祖父であった彼は揺るぎない信念、謙虚さ、そして目的を持って人生を送りました。人道主義者であり、ヘビー級世界チャンピオンに2度輝いた彼は、善のための力、規律と信念の人、そして自分の残したものを守る人であり、家族のために自分の名誉を守るために闘い続け、深く尊敬されていました」と、発表された。